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どちらも白黒画像ですが、全く同じ写り方をしているわけではありません。
レントゲンは、X線の透過性を 超音波は、音波のはね返り方を画像にしています。描出するのにそれぞれ得意なまたは苦手な臓器、組織があるためそれにあった使い分け方をしています。 |
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例えば空気を多く含んだ肺などは超音波は苦手とする組織で、レントゲンではFig.1の様に 超音波ではFig.2の様に描出されます。 超音波では空気に邪魔をされてほとんど画像として描出できません。 |
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Fig.1 レントゲン画像 胸部側面
左が頭側になります。空気を多く含んだ肺は黒く写り、その中に白く心臓が描出されます。 |
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Fig.2 超音波画像 肺
このように空気に邪魔をされて画像として肺は描出できません。同様に、ガスを多く含む腸管も腹部超音波検査には、画像の描出には障害となることがあります。 |
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次に、レントゲンFig.3 では、ガス以外の腹部臓器は白の強弱で描出されるためにコントラストのつきにくい小さな臓器、また臓器内の腫瘤を描出するのは、苦手としています。特に超音波では副腎Fig.4
Fig.5などは、レントゲンと違い容易に描出されます。 |
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Fig.3 レントゲン画像 腹背方向
半分から下、白く見える箇所が横隔膜を隔てた腹部。黄色の円内付近に副腎が存在します。拡大図では腎臓などのやや大型の臓器は描出されていますが、副腎などの小型のものは見つけられません。 |
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Fig.4 超音波画像 右副腎
黄色円内の矢印の黒く見える箇所が右副腎。レントゲンサイズにあわせて縮小した画像ですので、サイズ的にもレントゲン画像と比べて大きく描出されます。赤矢印は隣接する後大静脈。 |
Fig.5 超音波画像 左副腎
黄色円内の落花生状の黒く見える箇所が左副腎。画面上部に帯状の黒く見える脾臓が描出されています。 |
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Fig.6 レントゲン画像 腹背方向
膵臓の異常が見られるシュナウザーのレントゲン像。黄色の円内付近に縦に十二指腸下行部と膵臓の右葉が走っていますが描出はされていません。 |
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Fig.7 超音波画像 右腹部横断面
黄色円内が通常は描出されにくい膵臓右葉の横断面。
赤矢印は十二指腸の横断面、赤色の円内に右腎臓が描出されています。 |
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このように、レントゲン画像、超音波画像は写り方もサイズも違うために 同じような白黒に見えても写してる内容が異なるために、検査においてレントゲン撮影、超音波検査を同時に行わせていただくことがあります。 |
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